
NURSERY TEACHER保育士(保育園の先生)とは

保育士(保育園の先生)とは、専門的な知識や技術を持ち、子どもだけではなく保護者にも支援を行い、専門性を求められる職業です。児童福祉法によると、「保育士とは、保育士の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識および技術をもって、児童の保育および児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。(児童福祉法第18条の4)」とあります。
保育士(保育園の先生)、ただ子どもを預かり相手にしていれば良いという仕事ではなく、教育を含めさまざまな専門知識を駆使して行う仕事となります。
保育士資格は、これらの専門的な要件を満たしているということを公的に証明するために設けられている制度です。
また、保育士(保育園の先生)とは、国家資格である保育士資格を保有しており、保育士としての専門的な知識や技術などを用いて、子どもや保護者に関わり必要に応じた援助を行ったり、指導をしたりする職業となります。
さらに、保育士(保育園の先生)が関わる子どもとは、0歳児から就学前である5歳児のことで、就労や介護や病気などが理由で子どものことを家庭で保育することのできない保護者の代わりに保育士(保育園の先生)が子どもを預かり保育をします。
保育士(保育園の先生)には、さまざまな仕事内容があります。その中でも、主な仕事内容については、説明します。
保育園には、0歳児から5歳児までの乳幼児がいるため、着替えや排せつや食事などの基本的生活習慣を子どもたちが身に付けることができるように、保育士(保育園の先生)は援助を行う必要があります。
例えば、着替えに関してであれば、自分で靴を履いたり衣服の着脱をしたり、脱いだ服を畳んだりすることができるように、丁寧にその都度声をかけながら励まし、年齢や月齢に合わせた手助けを行います。
成長過程である子どもたちが、心身ともに健やかに成長することができるように、一人ひとりに合った援助を行う必要があります。友達同士の関わり合い、異年齢での交流、保育士との関わりなどを通して、子どもたちは日々大きく成長をします。
保育士(保育園の先生)は、子ども一人ひとりのことをよく見て、個に応じた援助を行う必要があります。
保育園には、就労や介護や病気で子どもを家庭で保育することができない保護者が、子どもを預けに毎日やってきます。その中には、日々子育てに不安を感じている方や、仕事と育児の両立がうまくいかずに葛藤している方など、さまざまな事情を抱えた保護者の方がいます。
子ども一人ひとりに合った援助を行うのと同じように、保育士
(保育園の先生)は保護者一人ひとりに合った援助を行うことも必要となります。
保護者の方が、安心して少しでも心に余裕を持ちながら子育てを行うことができるように、保護者の話を聞いたり、必要に応じて保育の専門家としての情報や知識を伝えたりします。
また、子どもが健やかに育つように、一緒に連携しながら協力して保護者を支援します。
保育士(保育園の先生)は、園内にいる子どもや保護者に向けて保育をするだけではなく、地域交流もする必要があります。保育園は地域の中に存在しており、子どもたちは地域の中で日々大きくなっていきます。
それらを感じながら、子どもたちが成長することができるように、また、地域の方と交流を行い地域の方に見守られながら成長していることを、子どもたちが実感できるようにサポートすることも必要となります。
さらに、同じ地域に住んでいる保育園に通っていない子育て家庭に対する支援も、保育士(保育園の先生)の大切な仕事内容の1つとなります。
園庭開放や相談会などを実施し、地域の子育て家庭が安心して、子どもと家庭で過ごすことができるように援助します。ちなみに、保育士は業務独占資格にはあたりません。
しかし、無資格で「保育援助」として働く場合、有資格で「保育援助」として働く場合に比べて、業務内容は同じでも時給が低い場合がほとんどとなります。
また、任される仕事は、いわゆる雑務が中心となります。雇う方としても、よほど人員が足りていない場合を除き、できれば有資格者、もしくは将来的に保育士資格を取得しようとしている人を雇いたいのが本音ですので、求職活動を有利に運ぶ上で、保育士資格がある方が良いでしょう。

保育士(保育園の先生)が活躍できる場所は、さまざまです。認可・認証保育園の他にも、児童養護施設、知的障害児施設、知的障害児通園施設、盲ろうあ児施設、肢体不自由児施設、重症心身障害児施設、情緒障害児短期治療施設、乳児院、母子生活支援施設、児童厚生施設、児童自立支援施設、助産施設と働ける場所は数多くあります。
保育士(保育園の先生)として働くためには、保育士資格を取得することが必要となります。保育士資格を取得するルートは2つあります。
1つ目は、4年制大学・短大・専門学校の保育士養成コースを修了するルートです。こちらは、卒業すれば保育士資格が取得できます。新卒で保育士(保育園の先生)として働く人は、このルートを通るのが一般的です。
2つ目は、国家資格である保育士試験を受験して合格するルートです。専門の大学、学校に通わなくても、通信講座などで学ぶことで保育士資格の取得が可能となります。
ただし、こちらの場合はハードルが高く、試験の合格率は2割程度となっているので、資格を取得するにはきちんと試験勉強をする必要があります。
ちなみに、保育士資格を取得する際に合わせて幼稚園教諭免許状を一緒に取得しておくと、保育園と幼稚園どちらでも働けるようになりますので、就職の幅を広げたいのであれば両方とも取得することをお薦めします。
保育士と幼稚園教諭の違いですが、一見すると同じような2つの資格ですが、実は違いがたくさんあります。そもそも、保育士と幼稚園教諭では管轄が異なります。
保育士は厚生労働省、幼稚園教諭は文部科学省となります。そのため、資格の取得方法はもちろん、働ける場や仕事内容も異なります。
保育士資格を取得するためには、厚生労働省が指定している養成校で学び単位を取得後、卒業と同時に資格を取得する方法と、独自に学び保育士試験に合格することで取得する方法と、ハローワークの職業訓練で保育士講座を受講して資格を取得する方法があります。
幼稚園教諭免許状を取得するためには、幼稚園教諭養成課程のある大学・短大・専門学校で学び単位を取得後、卒業と同時に資格を取得することが可能となります。
どちらも養成校を卒業するためには、同じようなものであるものの、独自で保育士試験を受けて合格する場合は、少し難易度が上がります。
保育士(保育園の先生)は、保育園・児童養護施設・児童相談所・乳児院などで働くことが可能で、保育に欠ける子どもたちへ、保護者に代わって保育を行います。対象年齢は、0歳から就学前で、保育時間は1日8時間となります。
幼稚園教諭は、幼稚園で働くことが可能で、幼稚園教育要領に基づいて、教育を行います。対象年齢は、3歳から就学前で、保育時間は1日4時間となります。
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